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近藤 昌也; 安濃田 良成
Emerging Technologies for Fluids, Structures and Fluid-Structure Interaction, 2001 (PVP-Vol.431), p.111 - 117, 2001/07
クロスフローによって振動している円柱について、円柱近傍の変動流の流速を円柱中に組み込んだ電磁流速計を用いて測定した。そして、変動流の位相と円柱のインライン方向変位の位相とを比較した。比較の結果、(1) 変動流に含まれる交互渦の周波数成分の位相は、円柱のインライン方向変位の位相に対して、ある一定の関係を成していること、(2) その関係は、インライン振動の2つの励振域に挟まれた流速範囲(安定域)と、交互渦のロックイン振動が生じている流速範囲(第2励振域)とでは異なること、(3) 円柱の両側の変動流の位相は、円柱の振動周波数では同位相、交互渦の周波数では逆位相であることを明らかにした。(1)及び(2)の結果は、インライン振動の平均振幅の大きさの変化に交互渦が影響しているという著者らの主張を裏付けるものとなった。
Schultz, R. R.*; 近藤 昌也; 安濃田 良成
Emerging Technologies for Fluids, Structures and Fluid-Structure Interaction, 2001 (PVP-Vol.431), p.1 - 12, 2001/07
小型二相流実験装置(TPTF)を用いて行った凝縮水撃実験の評価と、凝縮水撃に関する文献調査を行った。著者らは凝縮水撃を、(1)液スラグの形成過程、(2)蒸気泡の球凝縮過程、(3)低圧側への液スラグの移動過程、(4)液スラグによる衝撃発生過程、(5)衝撃波の伝播過程、(6)凝縮水撃発生前状態への回復過程に分別し、各過程に関連する文献を示した。特に、液スラグの形成過程に関しては、これまで提案されてきたモデルを5つに分類してまとめた。衝撃波の伝播過程については、TPTFの実験データを用いて衝撃波とその反射波の伝播の様子を示した。
村松 壽晴
2001 ASME Pressure Vessels and Piping Conference, 424(2), 47 Pages, 2001/00
高速炉配管合流部でのサ-マルストライピング条件を明らかにするため、90エルボを上流側に持つ配管合流部を対象に、口径比、流速比、レイノルズ数などをパラメ-タとした直接シミュレ-ション熱流動解析を行った。この結果、発生する温度ゆらぎ振幅を低減させるためには、口径比および流速比を大きくするとともに、レイノルズ数を小さくすることが有効であることを明らかにした。また、配管合流部での乱流混合フロ-パタ-ンを、(1)衝突流、(2)偏向流および(3)付着流の3種類に分類し、温度ゆらぎ振幅との関連性を検討した。